私(わたし)の中(なか)のあなたをいつも殺(ころ)して生(い)きてきた
誰(だれ)もが知(し)るあの歌(うた)が私(わたし)には響(ひび)かない
笑(わら)いたい時(とき)ではなく笑(わら)うべき時(とき)に笑(わら)って
狹(せま)い水槽(すいそう)の中(なか)を真四角(ましかく)に泳(およ)いだ
あなたが私(わたし)をすくいあげてくれるなら
それを運命(うんめい)と呼(よ)ぼう
葉(かな)わないけれど
もがき
あがき
泣(な)き喚(わめ)き叫(さけ)べど
あなたに屆(とど)かない芝居(しばい)
愛(あい)が欲(ほ)しい
ただそれだけなのに
巡(めぐ)れど巡(めぐ)れど暗(やみ)は暗(やみ)
痛(いた)みに気(き)づかぬフリで更(さら)に傷口(きずぐち)は広(ひろ)がり
張(は)りつめた街(まち)の中(なか)で逃(に)げ道(みち)を探(さが)した
明日(あした)を願(ねが)うと何故(なぜ)か悲(かな)しみが襲(おそ)う
群(む)れをなす同(おな)じ顏(かお)が飛(と)び出(だ)せずにいる
騙(だま)し騙(だま)し
あなたに近付(ちかづ)けば
心(こころ)が血(ち)を流(なが)す悲劇(tragic)
愛(あい)が嫌(きら)い醜(みにく)い噓(うそ)をつき
廻(まわ)せど廻(まわ)せど裏(うら)は裏(うら)
もがき
あがき
泣(な)き喚(わめ)き叫(さけ)べど
あなたに屆(とど)かない芝居(しばい)
愛(あい)が欲(ほ)しい
ただそれだけなのに
巡(めぐ)れど巡(めぐ)れど同(おな)じ
腳本(きゃくほん)の無(な)い人生(じんせい)の舞臺(ぶたい)で
誰(だれ)もが泣(な)き笑(わら)い芝居(しばい)
「愛(あい)をください」
臺詞(せりふ)が首(くび)を絞(し)め
もがけどあがけど幕(まく)は開(あ)く